2007年8月に、今井博之氏からTAV交通死被害者の会事務局メンバーに、国連が決議した「世界道路交通犠牲者の日」(World Day of Remembrance for Road Traffic Victims)というものがあるという情報をいただきました。WHO(世界保健機関)の原文を今井氏が翻訳されています。
1993年にイギリスのNGO(ロードピース)によって「道路交通犠牲者の日」が行われ、その後、ヨーロッパを中心に支持が広がり、2005年10月26日の第38回国連総会で毎年11月の第3日曜日を「世界道路交通犠牲者の日」とすることが決議されました。右上の画像をクリックしていただくと、交通事故被害者遺族の声を届ける会作成のページに飛びます。2007年の活動の新聞記事、ビデオなどを見ることができます。
「世界道路交通犠牲者の日」の情報は徐々に拡がり、私の所属していたTAV交通死被害者の会、交通事故被害者遺族の声を届ける会だけでなく、北海道交通事故被害者の会、交通事故調書の開示を求める会でも活動が展開され、さらに、遺族だけでなく、一般の市民活動にまで拡がりをみせています。
2007年9月の大智くんの犠牲を契機に、浦安市では安全な富岡交差点へ!市民連絡会が立ち上がり、歩車分離信号をはじめとする地域の交通安全を推進し、そのパワーはSoft Drive 法廷速度ではしり隊というステッカー運動に発展し、多くの支持を得ています。(J:COM こちら浦安情報局“Soft Drive法廷速度ではしり隊”ビデオ)
「世界道路交通犠牲者の日」は、そのような活動にふさわしいものであり、年々、その活動が高まりを見せ、11月の第3日曜日は、全国民が、生活の道具として欠くべからざるものとなったクルマについて再考し、クルマというものが世に登場してから今までに喪われた、戦争の犠牲にも匹敵する夥しい数の犠牲者を追悼し、安全運転を誓い、もう一つの悲しみも生み出さないことを誓う日にしていかなければなりません。
私たち遺族からあなたへ、悲しみを伝え、ともに新しい悲しみをなくすためにお手伝いください。